【人形制作・撮影】by Akemi Murata
作品 タイトル『春をよぶ人』
この人形のモデルは、1999年の五月に亡くなった私の父です。 誕生のきっかけは、じつはワインのコルク・・と言ったら 何のことだか、分かりませんね。
いつもではありませんが、人形作りの時、その芯に、
あけたあとのワインのコルクを、使うことがあるんです。
(人形自体、天然の木を材料とした木塑なので、コルクは相性がいい)とはいえ、我が家はあまりお酒を飲む方ではないので、めったにコルクなんて溜まらない。
レストランなどをやっている方とかから、いただくことが多いのですが・・・それはさておき、
お人形を創ろうと、何十個もコルクを入れた紙袋の中に手を入れ、がさごそと一つとり出してみたらこれ→ が、出てきました。 銘柄はよく分かりませんが、1999年産のワインのコルク。 1999年は、父が亡くなった年です。なんだか、父が「創っておくれ」・・と
言っているような気がしました。そうして生まれたのが、このお人形というわけ。![]()
おどろくほど、父にそっくりな人形が出来ました。表情は、まさに父そのものです。
これは、もちろん非売品。あえてコルクの1999 の文字も、底に見えるようにしておきました。手のところには、最初、小枝の杖を持ってもらう予定でしたが
父には、杖よりもこの、新芽を宿した春の小枝が似合いそうです。
絵本カフェには父に捧げる作品が
いくつかあります。よかったら
どうぞ・・・【エッセイ】
・「海からの風」 ・「車内のゲーム」
・「いのちの忘れ物」 ・「光りの声」2004. 3月 - Akemi - 泥あそび徒然草紙【menu】 Shopのご案内(もしもAkemiメイドのお人形が欲しくなったら、どうするの?)
↑展示販売しているカフェショップ「庵」のご紹介 & ネットでの注文方法 & 人形展のお知らせ木から生まれた粘土(木塑)と、松ぼっくりや流木を組み合わせ、人形を創っています。
創作記録の意味も込め、生まれた人形を「今月の人形」として公開しています。