「ライブラリー」

Poem by 美春




小さなライブラリー

たおやかに流れる時間

窓から差し込むほのかな光

オレンジ色に君を灯す

君を塗って歩くと 

夢のじゅうたんが広がる



エミリ・ブロンテ

ヘルマン・ヘッセ

テネシー・ウイリアムズ

てづかおさむ氏

その他いろいろ...



不器用な気持ちも

やわらかく軽やかに

健やかにページの隙間に潜んでいる

ずっと待っていてくれたんだね

本棚で照れ笑いをしている君は

愛の羽織を編んでいる



怒りの葡萄

大草原の小さな家

ライ麦畑でつかまえて

あしながおじさん

その他いろいろ...



翼を持たない天使たち

自由な世界を巡っていく

いつか君が見た夢

いつか叶えてあげるから

いつかどこかで待ち合わせ

そして君に会いたい



アン・シャーリー

風の又三郎

ジャン・バルジャン

かもめのジョナサン

それからヒゲオヤジ

他のみんなにも...



思い出の時間下って

ここまで来たよ

あとどのくらい?




帰り道

青い自転車

白い吐息

オレンジの雲

夕焼けの向こうから

生命の物語

遥か時を越えて

生命の物語











comment


「ライブラリー」


みなさんは図書館に行かれますか?

私はよく通います。

小さな図書館ですけれども、入った途端、うれしくなります。

古い本や新しい本。

難しい本にくだらない本。

いつまでも記憶に残る本..

いろいろな本を眺めながらうろうろするのはとても楽しいですよね。

「ここにいろいろな叡智が眠っているんだな」と思うと、

神聖な気持ちになったりもします。

どこかの教会や寺院の憩い所のようなたたずまい..

それが図書館の役割なのかもしれませんね。



Poem & comment by 美春




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