「貝殻」 Poem by ユエ
波に洗われ 色素の抜け落ちた貝殻は 火葬場の骨の色
貝を守る殻は 貝がいなくなると すっ空かんになってしまう
貝殻 は 本当は 貝空 なのかもしれない
comment 私は宝物箱を未だに持っています。 中には、イヤリング・指輪・ビーズ・貝殻など、 雑多な物が詰め込まれています。 イヤリングは耳に飾り、 指輪は指に、 ビーズは暇なときにアクセサリーを作ります。 貝殻だけが、なんの用途もなしにそこにあります。 貝の持つ、「なんにもないよ。すっからかん」 という真っ白さに、 密かに引かれているのではと推理する今日この頃です。 Poem & comment by ユエ