KUMA's Room Part.34

くまの日常 <シーズン編 その6>

「春さがし」




やあ、げんきか?

どうやら、春がやって来たらしい。

この間まで手袋して、マフラーを首に
ぐるぐる巻きしてたのがウソみたいだ。


庭では小鳥たちが
歌のれんしゅうをはじめてるぞ。

ちなみにクプカ家の住人(人間)
この季節になると毎年クシャミをする。

あれも歌の一種ってもんか?


そうそう、歌といえば
のど自慢の鳥、ウグイスの坊やも
ときどき庭にやって来るけど




いまの季節、まだ歌はあんまりうまくない。

「ホ〜ホケキョッ」って、たえなる声で鳴けたら
彼らの業界じゃあ一人前らしいが

「ホー...キョッ」とか「ケキョ...ッケ..」って
つっかえては、きまり悪そうに首をかしげてる。


そんな坊やの歌にコケそうになりながらも、おいらは

「まっイイさ、はじめからうまく歌えたら人生つまらない」と、

ウグイス坊やに人生(鳥生?)の機微(きび)を説いた。


話しの途中で、彼はどっかへ飛んでっちまったけどね...

(おいらの話しは、子どもには高度すぎたらしい)


風にのって、あまい花の香りが流れてくる。

花の精のノボックとカミラも、春をずーっと待っていたんだ。

今日は、ふたりといっしょに「春さがし」でもするかな?


キミもいっしょにくるだろ...だったら
このクマを
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