すると、声 がきこえたんだ。
「乗れましたね・・よかった。
それにしても、誰かを乗せるなんて、ひさしぶり....」
どうやら話しているのは、この カタイ馬? くん・・・らしい。
「わたしは、木馬(もくば)というのです、子どもたちをのせて遊ばせるために
木で作られた馬 なんですよ。どれほど、子どもたちを楽しませたかしれません。
でも、あちこちキズができ、すっかり古くなって....とうとう売りに出されたんです。
もしも売れなかったら捨てられるところでしたが、幸い、ここの家の人に買われました。」
そうだったんだ・・・おいらと、木馬くんは、すぐ友だちになった。
それにしても この木馬くん、
まるで、おいらのために作られたみたいに
ピッタリな 大きさじゃないか!
木馬くんも、ひさしぶりにハリキッてる。
わたしは、だれかをのせて、ゆれて・・・
楽しませるために
この世に、生まれてきたのですから!