KUMA's Room Part.47

くまの日常 【スローライフ 編】

「こんどの家」- その1 -

やあ、げんき

おいらが住む「クプカ家」
このまえの夏に
また引っ越したんだ。

引っ越しと言ってもすぐ近所。
だから、クプカ家の大移動
じゃなくて ちょい移動
ってところだな。

それにしても、こんどの家
はじめて見た時には、おいらも
おどろいたよ。


夏に引っ越したせいもあるけど
庭の木も草も、伸び放〜題。

うっそうと生い茂る庭の木々に
お日さまの光もさえぎられて
しばらく人が住んでいなかった
この古い家のなかは、なーんか
じめじめ暗かったんだ。

「これじゃあ、おいらのつややかな毛並みに
   カビ が生えるじゃないか〜 とほほ...

って、泣きたくなったものさ。
でも、ま、さすがに人間たちも



「これじゃあ困る」と思ったらしい。

トントンガーガー

いろんな道具や機械の音をひびかせ、ハケやローラーで、ペンキ ぺたぺた

リフォームとやらを、しはじめた。

いや〜毎日、うるさいったらありゃしない。
のんびりお茶もできなかったが、おいらのこの
うつくしい毛並みに、カビが生えるよりはマシだしな〜

ま、そこは“くまが出来た”おいらのこと。
ぐっと『ガマンの日々』を過ごしたって、わけさ。


そうこうしているうちに   がすぎ
あっという間に がきて

やっとこの頃、おいらたちも
こんどのこの家が、けっこう
気に入ってきたところなんだ。

ほら

これが、冬をむかえた
クプカ家さっ。


と言っても、この雪じゃあ、家なんてよく見えないよな〜

なんでも『標高750メートル』とかって高さに、この家は建ってるらしい。
ようするに、かなり山のうえってことだな・・だから冬にはけっこう雪も多い。


 

 でも、おいらたちは雪が
  だい好きだから
   へっちゃらさっ。

 ほら、ノボックもカミラも
 ボルボックルや、ベラビックルも

 み〜んな、北欧の国
 フィンランドの生まれだろ?
 だから雪が、なつかしいんだ。

   (まおいらはちがう けど...)

 それでも、冬にはやっぱり、

  雪がなくっちゃ〜
   なんか、もの足りない。

     


おいらが、雪とあそぶとこ
見たいって?じゃあ

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