「ひまわり咲いたよ」

Poem by 美春




青空にひまわり咲いているよ

君に見えるかな

風を指揮するおやゆび姫

オリオンを迂回して

シリウスを左折する

ヒコウキ雲のロータリー

君はぐるぐるまわってる



ふたり どこまでもとんでいく

ふたり どこまでもそよいでいく

ああ とても気持ちいいな



夜空にてるてる坊主なってるよ

君に見えるかな

星に話しかけてる人魚姫

珊瑚に抱かれて

ゆらゆらゆめみてる

トビウオのかけるアーチ

君はしずかにわたってる



ふたり どこまでもそよいでいく

ふたり どこまでもおよいでいく

ああ とても気持ちいいな



愛ある人も憎しみを投げつける

ひまわりも顔をかくしてしまった

でもふたりは信じなければいけないね

いつまでも...

どこまでも...



ふたり どこまでもそよいでいく

ふたり どこまでももぐっていく

ああ とても苦しいな



地面深くに空の衣がかくしてあるよ

君に見つけられるかな

君の愛する人たちが

モグラくん追いかけて

雨音をかすかに灯す

眠り姫にしみこむと

虹に彼女の夢がきらめいた

空にひまわり咲いたよ




信じる心 いつまでも

ふたり 育てていこうね

どこまでも..











comment


「ひまわり咲いたよ」


アンネ・フランクは日記にこう書きました。

「人間の本性はやっぱり善なのだと信じています」

彼女はいまでも生きていますね。

天国のお姫さまとして..

書きながらふと、アンネのことを想いました。





Poem & comment by 美春




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