「星ひとつ」

Poem by 美春




夜空に星ひとつ ふえた

私の思い出がきらめいている

「おやすみ」って囁いている

そんな気がした



草葉の陰にあなたを見たような

私の涙を拭ってくれるのかな

「泣かないで」って囁いている

そんな気がした



心の奥にあなたの歌を見つけた

私を癒した歌が翼を広げた

「大丈夫だから」って囁いている

そんな気がした



今宵もまたボートで沖に出る

波風にゆられ手をひたす

静かなる想いは涙をつたい

たおやかに潮に溶けて



夜空に星ひとつ ふえた

私を見守る星ひとつ ふえた












comment


「星ひとつ」


どこまでもいつまでも

悲しみ、痛み、傷には

生命が宿っていると思います。

だから人は癒されるのですね。



Poem & comment by 美春



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