「僕をまだ覚えていますか?」

Poem by つばさ



引っ越しをして もう17年になる

子供の頃に遊んだ あの思い出の場所は

いったい どうなっているだろうか?



家の近くを流れていた小さな川

橋の上から 磁石をひもでつるし

鉄クズを釣って 喜んでいたこともあった

長靴を履いて 川に入ったり

ただ歩くだけなのに なぜか楽しかったな



僕たちの危ない遊びを真似して

弟が川に落ちた時は

近所中 大騒ぎになったっけ

あの頃 あんなに小さかった弟が

今ではもう 結婚している



魚釣りをした大きな川

竹の釣り竿に

重りをつけ 浮きをつけ エサをつけ

何度も 何日も チャレンジしたけど

僕には 魚が一匹も釣れなかった

あの時からだ 釣りが嫌いになったのは



クサムラと呼ばれていた空き地

立ち入り禁止の金網のフェンスには

直されても 直されても 穴が開いていた

凧上げの出来る唯一の場所だったけど

凧はすぐに フェンスを越え 電線を越え

小さな家々を越えてしまうから

落ちてからが大変だった

凧捜しに 入り組んだ路地を行ったり来たり

それもまた 楽しみの一つだったけど



家の近くにあった小さな公園

滑り台やブランコ 砂場にギッタンバッコン

小学校の高学年になる頃には

手の上で コマが回っている時だけ動ける

変則鬼ごっこやドッジボールをしていた

打ったボールが フェンスを超えたらアウト

そんなルールを作り ソフトボールで

三角ベースをやったこともあった

いとこの兄に ゴロを打てと言われたのに

ファーストライナーを打って

ダブルプレーになり 怒られたことも・・・



語り尽くせない思い出の場所たち

僕をまだ覚えていますか?








comment


「僕をまだ覚えていますか?」


僕の思い出の場所にまつわるエピソードを

ありのままに書いてみました

年齢差や地域差があるので

違和感のある人もいるかもしれませんね

ちなみに僕は 1964年生まれの33歳で

JR京都駅八条口(裏手・南側)の近くに住んでいました

八条口前は すっかりと変わってしまいましたが

思い出の場所がどうなっているのかは 確かめていません





Poem & comment by つばさ


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