短歌抄

「一人と二人ではどちらが孤独?」

短歌 ・ 海ほたる


果てしない 海でくらげが 足を刺す 私はいます ここにいますと




海と空 似ているようで違う青 水平線が 二人を阻む




守るべき 者ができた幸せと 守りつづける 息苦しさと




幸せに 向かって 歩き出したのに いつしか歩幅の 違いに気づく




ただ波に たゆとうように生きたいと 激しく揺れる 心に叫ぶ




荒波を 防波堤が はね返す コンクリートの 強さが欲しい





comment


なんだか人って、一人になりたがったり、二人になりたがったり、
気まぐれな生き物だとつくづく感じます。
どちらにしても、生きていくってしんどいということなのでしょう。

私自身、今の立場から逃げ出して、くらげみたいにプカーンと
浮いていられたら、どんなにいいかと思います。でもきっと、
一週間もしないうちに寂しくなって、神様人間に戻してください!!
などど懇願するんだろうなあ…。

それにしても神様は、人間の喜怒哀楽を複雑にしすぎましたね。
もう少し単純な神経回路にしてくれてたら、悩みも少ないのに。


Tanka & comment by 海ほたる

ryusei10@yahoo.co.jp



Back