KUMA's Room Part.13
くまの日常 <仲間たち編 その5>

「ゴンドラごっこ」

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ココ



「ちょいと、おまえさん!」

いったいどんな
怪物が現れるんだろう!?

と思っていたら

ボルボックルのうしろから

茂みをかきわけて現れたのは

スカートをはいたトロールだった!



「ベラビックルおばさん、こんにちは!

ノボックとカミラが声を合わせて言った。


どうやら、ボルボックルの奥さんらしい。


「おや、ノボックとカミラじゃないか。 

こりゃまた、



珍しいお客さんを連れているね・・くまさんかい?」


おいらは、ぴょこりとお辞儀した。


それにしても、あんなに威勢のよかったボルボックルが

さっきから、やけにしおらしくなって、そわそわしている。



「ちょいと、おまえさん!
  庭に薬草を
摘みに行く約束
     忘れたのかい!?」


「ま・まさか・・おまえ
忘れるなんて・・そ、
そんなことは...
(もごもご)



「なにを、もごもご言ってるんだい!?
日が暮れっちまうよ!」


ベラビックルは、そう言ったかと思うとアッという間に

ひらりと空にまいあがった。


「わっ!とんだ!」

おいらが目を丸くしていると、ノボックが言った。

「ベラビックルおばさんは、とても身軽なんだよ」


話によると、彼女はいろんな呪文を知っていて、
魔法のクスリを作る名人でもあるそうだ。


「おじさんよりずっと、スゴイのよ!」

カミラがおいらの耳もとで、ささやいた。


見ると、ベラビックルは、小鳥のように口笛を吹きながら

テラスのはるか上にかかる、いっぽん橋のうえを

まるでリスのように、ひらりひらりと渡っていくところだ。




彼女は、いっぽん橋の上からふり返ると

おいらに手をふって言った。



「くまさん、ノボックとカミラを

よろしくね!今日はあたし、

ちょいと先をいそぐけど

そのうち、ゆっくり会いましょうよ!



さあ、おまえさん、行くわよ!」

「わ〜っ」


ベラビックルが何やら呪文を唱えると、

ボルボックルが空に舞い上がった。



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