KUMA's Room Part.39



夜空に咲く花もすごかったけど、
地上に咲く愛らしい花たちもやっぱりかわいい。

夏の庭は、なんとなく南国ムードいっぱいさ。

そうそう、南国ムードといえば、リビングに面白いものがあるんだ。

見るかい?



ほら、これさ。

ハンモックって言うんだ。

クプカ家の住人が
「アンコールワット」とかって
どこか南の方の国にある遺跡に行って、
おみやげに買ってきたんだけど

おいらコレが、めっぽう気に入ってる。

柱と柱の間につるして網をひろげ
カラダをスッポリ入れて
横になるんだけど

ゆらゆら揺られながらのお昼寝には、サイコーさっ!

あ、なんだかもう眠くなってきた。





まだ、夏の楽しみさがしの途中だから

おいら、寝てなんて...むにゃ...

いられないんだ...ふぐ...

・・・・・・

グー、グー、

・・・



「おや?くまがまた、ハンモックで昼寝してるよ」

ベラビックルがハンモックに
ひょいと飛びのってつぶやいた。

「よし、あたしが夢のプレゼントをしてあげよう」

そう言うと、おとくいの呪文を、
くまにかけてハンモックを揺らす・・すると、




くまは、いつの間にかヨットのうえ。

波のまにまに揺れていた。

「さあ、ヨットにのって夏をまっしぐらに
 わたっておゆき、とっておきの
 サマーバケーションだよ!」

ベラビックルはそう言うと、もうひと押し

ハンモックは大きく揺れた。


それからどうなったかって?

それについては、とても、ひとことでは語りつくせない。

大長編活劇、ロマンと冒険のスペクタクル、愛と涙の感動巨編

・・・とでも、言っておこう。

ちなみに「くま」って泳げたかなー(影の声)



みんな、冒険からぶじに帰れたら・・
また会おうなっ(くま)


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