KUMA's Room Part.44

「かたい馬」- その1 -

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ココ

 ある朝、カーテンをあけ、テラスに出た
おいらは、はじめてそれを 見た。

なんだろう・・これ・・・

春に、牧場で生まれた子馬に
ちょっぴり似てるけど

どこか、ちがう


子馬にしては、足がかわってるし、目も口もないゾ。
わからないときは、アレコレ考えてもはじまらない。

まずは、行動することだ。好奇心と探求心に燃えた
おいらは、そいつに、さわってみた。

おや? かたい!

 子馬は、おいらと同じで、ふわふわしてたのになー
なんだろ、これ。


なんか、ぐらぐらしてるぞ・・・のれるかな?・・・

 よいしょっと

・・・・・・・・のれた!

     


すると、がきこえたんだ。

「乗れましたね・・よかった。
 それにしても、誰かを乗せるなんて、ひさしぶり....」

どうやら話しているのは、この カタイ馬? くん・・・らしい。

「わたしは、木馬(もくば)というのです、子どもたちをのせて遊ばせるために
 
木で作られた馬 なんですよ。どれほど、子どもたちを楽しませたかしれません。
 でも、あちこちキズができ、すっかり古くなって....とうとう売りに出されたんです。

 
もしも売れなかったら捨てられるところでしたが、幸い、ここの家の人に買われました。」

そうだったんだ・・・おいらと、木馬くんは、すぐ友だちになった。

それにしても この木馬くん、
まるで、おいらのために作られたみたいに
ピッタリな 大きさじゃないか!

木馬くんも、ひさしぶりにハリキッてる。

わたしは、だれかをのせて、ゆれて・・・
楽しませるために
この世に、生まれてきたのですから!

木馬くんにまたがった
おいらの乗馬すがた、見たい?・・だったら


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