written by akemi



 

燃える火の 花とこぼれて 自らの重みに落ちる 線香花火

 

*

     
ソーダ水 ひと待ち顔でストローに添えた指さき 氷の風鈴

   

*


詩集から 落ちた写真の遠い夏  とまどいのない視線にまどう

 

*

   

携帯ですぐさま聞けるたやすさに恋もたやすくなったのですか

 

*

  

遠雷に ココロの木々が 鳴動する 刹那の夏に 何を遺そう

 

*


またひとつ 帰れぬ場所をふやしても 遥かな空にひく風化粧

 

 





Comment

 

誰かが誰かを想う

風景を
31文字の絵筆で

描いてみたくなりました


あけみ



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