KUMA's Room Part.24



どれくらい時間がたっただろう?


気がつくと 小鳥のさえずりが かすかに聞こえてきた

そうか・・おいらたちは死んで きっと

ここは天国なんだ



おそるおそる そーっと 目をあけると

なんだか見たことのある風景だな〜

・・あれ? ここは

クプカ家の庭じゃないか!?



やった〜っ!

帰ってきたんだ!

おいらたちはなぜか

クプカ家の庭にとめてある

自転車のカゴのなかにいた!




「おかえり!」

みると 近くの木のかげから

ベラビックルとボルボックルが

ならんでこちらを見ていた。


ベラビックルの話によると



 あの きりかぶ 

時空をこえるトビラ だったんだって!

ちょうどいい具合に ボルボックルが入ってたから

「こりゃ 手っとりばやく帰れていいわ!」

って思ったらしい。

「ごめんよ、ひとこと説明すればよかったね・・」と

あたまをかくベラビックルのうしろで

「まったくだ!」・・ボルボックルはまだ青い顔をしていた。


「いいさ!無事にかえれたんだから!」とおいらは

やけに なつかしく感じるわが家 

しみじみと、みわたしながら言った。


「それに、けっこうおもしろかったしね・・」とノボック。

「たくさんの花さんたちにも会えたもの!」とカミラ。


「さあ、みんな!家のなかに入って話そうよ

やわらかな ソファーにこしかけて

あたたかなミルクティーでも のみながらね・・」


おいらは 思った

やっぱり家が いちばんさ!




 

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