KUMA's Room Part.21

くまの日常 <冒険編その4>

「謎の切りかぶ」



全速力で ボルボックルの声がする方へ かけつけると・・

あっ、あそこだ!


ボルボックルは

奇妙な形の

きりかぶ に おっこちて

もがいていた


「あっ!くまくんじゃないか!?

それにノボックとカミラも・・

よくぞ、来てくれた!


たのむ・・ここからひっぱりあげてくれ


まるで 砂漠のまんなかで いずみにでも出会ったみたいに

 顔をかがやかせて ボルボックルは 手をふった


それにしても ボルボックルともあろうものが

なんのへんてつもない きりかぶ から

どうして ぬけだせないでいるんだろう?・・


とりあえず「たやすい ご用だよ!」と返事して

おいらは きりかぶにとびついた

そして・・やっと気づいたんだ


これはただの きりかぶじゃない!


地面からねじれたように 突き出していて
表面が ふしぎなくらいツルツルしている

おまけに なんとかしがみついても のぼろうとすると
くねくねして おいらたちを ふりほどいてしまう

そう・・きりかぶは 生きていたんだ!


ノボック :ボルボックルおじさん
     だめだよ・・だけど
     いったい、どうやって
     そこに はまったの?

ボルボックル:ふむ・・そもそも
     岩山をのぼっていた
     ときのことだ。 

カミラ  : なんでまた
     岩山
なんかのぼってたの?  


ボルボックル:なんで!? あいい質問だが・・それは
      ベラに聞いてくれ。ベラは“珍しい薬草を見つける”
     
という目的に燃えると
      海の底
だろうが、火星だろうがっちまうのさ。
      ま、
たまたま、あのときは岩山のうえだった。



 想像してみてくれ!


切り立った岩山の下には
おそろしい怪獣が 真っ赤な口を
あけていたんだ!

おまえたちに
大事なことを教えといてやろう

いいか?



わるいイメージなんて

けっして 思いえがくもんじゃないぞ!


不覚にも
“いま足でもすべらせたら・・”

なんてかんがえたオレが どうなったと思う?


ほんとうに 足をすべらせたのさ!


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