KUMA's Room Part.22


「えっ!? じゃあ 岩山からおっこちて
            おじさんは怪獣に食べられたの?」


おいらがびっくりして聞くと
ボルボックルはあきれたように答えた

「くまくん・・じゃあ
 ここにいるオレさまは 幽霊か?
 トロールにはな
 魔力がそなわっているんだ。

 落ちる瞬間に危険を感じて


無意識のうちにワープしたらしい・・で
気がついたらここにいた・・ってわけよ。
どうだ?たいしたもんだろ?」


「うん・・でもどうして
   もっと安全なところにワープしなかったの?」

    (あ、まずいこと聞いたみたい・・)

ボルボックルは しょんぼりと肩をおとして
すっかり ふさぎこんでしまった


「おじさん!じゃあ試しに
    もういちどワープしたらどうかな?」

はげますようにノボックが言うと

「それが出来たら、苦労はせんよ・・知ってるだろ?
 オレの魔力はちょいとまだ不安定なんだ・・どうも
 コントロールがうまくできん・・ベラさえココにいればな〜」


・・と、その時だ!

「おまえさん、なんかよんだ?」


みると

ちかくの木の小枝から

だれかが こちらを みてる



あっ、ベラビックルじゃないか!?



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