KUMA's Room Part.31

くまの日常 <シーズン編 その5>

白い友だち


ある冬の昼下がり。

みんなでティータイムを楽しんでいたら、

突然、カミラが、ピクピク鼻をうごかして言った。


「ねえ、匂わない!?」

すると、ノボックも鼻をひくひくさせて

「うん、この匂いは、まちがいないよ!」・・なんて言う。


「なんだなんだ、ガスもれか!?」と、あわてたのはボルボックル。

おいらも、鼻をくんくんさせてみた。

・・・けど、なんにも匂わないぞぉ。


いちもくさんに、ノボックとカミラは、窓に向かってかけ出した。

それから窓の外を見て、こう叫んだんだ。


「雪だよ!」


その声に、おいらたちも飛んで行った。


うわーっ、ほんとだ!

庭が真っ白に変身してる。



「匂いって“雪の匂い”だったの?」

って、おいらが聞くと

ノボックとカミラは

ニッコリうなづいた。


遠い北の国、フィンランドで


“花の精”の指人形として生まれた、ふたりには、

どうやら雪の匂いも、かぎ分けられるらしい。

花と雪ってどっか似てる?

おいらは空を見上げ、それから納得した。だって、ほら






雪って

白い花びら

みたいだろ?



雪のうえに

はじめて足跡つけるとき

なんだかドキドキしたなぁ...





それから

おいらたちは

うれしくて、うれしくて

ぴょんぴょんかけ回った。



あ、雪の庭へ

探検に、出発ダッ!




キミも探検したけりゃ
このクマを
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