KUMA's Room Part.41

「まわりは森よ!」

カミラの声においらたちも
出窓にかけよった。

家のまわりは、

たしかに、新緑の葉がそよぐ

「まるで、フィンランドみたい....」

カミラたちは、
ふるさとフィンランドを
思い出し、ひさしぶりに見る
ほんものの森にうっとりしていた。

木もれ陽きらきら


あたらしいクプカ家は

森のなかの  白い家だった...

  

おいら、まえの家も大好きだったよ...

なつかしくて愛しい思い出たちが、
いまも心のなか、木もれ陽みたいにキラキラゆれてる。

でも、これからはココがおいらたちの家なんだな〜

この家で、こんどは
どんな物語が生まれるんだろ...

テラスでロッキングチェアーに揺られながら、
そんなことを、ぼんやり考えていたら

「ドライブに行かない?」って声がした。

「うん?ドライブってなんだ?」

そう思ったとたん、おいらたちは、またもや突然
「くるま」とかいう名前の

大きな生き物に、あっと言うまにのっけられた。

きみもドライブに行くかい? だったら
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