KUMA's Room Part.46

「かたい馬」- その3 -

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ココ


いてて・・おいらは、なんとか立ち上がった。

 -教訓-

  木馬にのるのはいいが
   調子にのりすぎてはイケナイ。

見ると、木馬くんがションボリしてる。

  「すみません。よろこばせようとして
    つい、夢中になってしまって。
   やっぱり、わたしはもう
    役立たずの、老いぼれ木馬なんです....」


そんなことないよ!

おいらは、あわててなぐさめた。でも、木馬くん
すっかり、落ち込んでる。

  「だいたい、生まれたときには、ちゃんとあったものが
   いまのわたしには、もう、ないのですから」


えっ?それって、なに?

そう、思っとたん、うしろから突然、しゃがれ声がした。

「そりゃあ、しっぽ だろーよ」

声の主は、ボルボックル だ。
いつのまにか、ノボックといっしょに
一部始終を、見ていたらしい。

(わ、ひょっとして・・おいらが
    落馬するとこも見てたのかな??)


ま、それはともかく・・・


しっぽ というボルボックルの言葉に
木馬くんのおしりを見てみると・・・
たしかに、あるべきものが、そこに

ない

子どもたちが、夢中でひっぱって
取れたのかな?・・とにかく


ちょんぎれた後が、痛々しい

すると、またあの しゃがれ声 が言った。

「なくなっちまったんなら、また 作ればイイ さっ」

そう言うと、ボルボックルは部屋の中から、なにか
大事そうに抱えて、もどってきた。
どうやら、飾ってあったドライフラワーの花束から
拝借(はいしゃく)してきたらしい。


 

  それは、よく 乾いた だった。

  


めったに たよりにならない ボルボックル なのに、

この日はなぜか 、さえていた

ボルボックル 指揮 のもとベラビックル、ノボック、カミラ
それにもちろん、おいらも加わって、みんなで
金色 にかがやくを束ね、木馬くんの
あたらしい しっぽ を作る・・・大作戦 に挑んだ。

その名も「しっぽ計画大作戦」ダ。

いやー、これがけっこう、たいへんだった・・でも何とか、しっぽは できたよ。

さいごは妖術の使い手、ベラビックルが調合した

祝福を  しっぽ にふりかけ

作戦はみごと、大成功!


   木馬くんも
    風
になびく

  金色 しっぽ

     たいそう、気にいったらしい。

 

    じゃあ、あらためて

     みんなに 紹介 するとしよう!


おいらたちの  あたらしい仲間

笑顔 をのせ をのせ どこまでも・・・

使命感 に燃える、ちょっと生真面目な かたい

木馬くんを、ヨロシク

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