KUMA's Room Part.12

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テラスについたとたん

奇妙な声がとどろいた。


「そこの迷える者たちよ!」

声の主は

植木鉢のかげから現れた

むくじゃらの男だった。


ボルボックルおじさん、こんにちは!」

ノボックとカミラがその男に向かってあいさつした。


(えっ!?この毛むくじゃらが仲間なの?)

とまどうおいらの心を見抜いたように

ボルボックルは、おいらを見て言った。

「おい、そこの毛むくじゃら!」

(ドキッ)

「ワッハッハ・・
 オレが毛むくじゃらなら

 おまえさんだって、

 りっぱな毛むくじゃらだろうが
 ちがうか?くまくんよ!」


まあ、そうだけど・・
なんで、おいらの
心の中が読めるんだ?


「それはな・・霊気

ずっと真実を聞いてきたからさ!」


あとでわかったことだが、ボルボックルは

トロールという種類の

フィンランドのに棲む妖精の仲間らしい。


ただ、妖術魔法が使え

ちょっといたずら好きが多いらしい。

ま、日本で言えば

河童(かっぱ)みたいなもんかな?



その時、ボルボックルの後ろの茂みがガサガサ鳴った。

すると、あんなに態度のデカかったボルボックルが

びくりと震えて小さくなった・・

つぎはいったい、どんな怪物が出てくるんだろう?




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