KUMA's Room Part.12
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テラスについたとたん 奇妙な声がとどろいた。 「そこの迷える者たちよ!」
「ワッハッハ・・ オレが毛むくじゃらなら おまえさんだって、 りっぱな毛むくじゃらだろうが ちがうか?くまくんよ!」
「ワッハッハ・・ オレが毛むくじゃらなら おまえさんだって、
りっぱな毛むくじゃらだろうが ちがうか?くまくんよ!」
「それはな・・森の霊気の中で ずっと真実の声を聞いてきたからさ!」 あとでわかったことだが、ボルボックルは トロールという種類の フィンランドの森に棲む妖精の仲間らしい。 ただ、妖術や魔法が使え ちょっといたずら好きが多いらしい。 ま、日本で言えば 河童(かっぱ)みたいなもんかな? その時、ボルボックルの後ろの茂みがガサガサ鳴った。 すると、あんなに態度のデカかったボルボックルが びくりと震えて小さくなった・・ つぎはいったい、どんな怪物が出てくるんだろう?
「それはな・・森の霊気の中で
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