カテゴリー別アーカイブ: 森だより

クプカの住人の暮らし

日本脳神経外科学会の展示

日本脳神経外科学会の展示のために、昨日は搬入作業でした。岡山コンベンションセンターという広い会場内のブース展示です。いつもの個展とは違って、広い会場の搬入は慣れない作業でした。業者さんのトラックに挟まれて、僕の車は場違いな感じ・・・
でも、僕と妻がやったのは飾りつけ部分だけで、それ以外はすべて担当の方が手伝って下さり、何のトラブルもなくスムーズに展示は終了しました。飾りつけを手伝ってくれたあけみとRさん、ありがとう。

写真でお分かりのように、ポスターの絵「Brain Secret」の原画はもちろん飾っています。そしてポスターを描いた直後に、もう一枚描きたくて、同じ世界観で描いた絵も飾っています。右から二番目の一番大きな作品。タイトル「Crystal Ball」。

とても大きなモニターにYouTubeの絵の制作動画を流していただいています。今までに発表したYouTube動画、5本繋げたものをエンドレスで流しています。音声は声が聞こえるといやなので、なしなんだけど・・業者さんが気を利かせてBGMを付けてくれています。
仕上げにLEDのスポットライトを、沢山取り付けていただきました。
「沢山付けたほうが絵が明るく見えますので・・」
業者さんのお言葉で、いつもよりいっぱい!

普段、学会などというものには全く縁のない生活なので、とても刺激的な経験になっています。

プロフィールチラシ、母、村田香葉の11月11日から岡山の個展DMなど。向こう側のテーブルには今回の展示に合わせて作成した画集。

絵を描くのは一人だけの作業がほとんなので、「公の場で活動する分野の脳」が退化しているのですが、今回はだいぶ刺激になっています。また、こうした経験ができると、絵を描いていて良かった・・・と思います。
この学会のおかげで、オンラインも含め、沢山の方に絵を見て頂くことができました。今回の展示の機会を与えてくださった方々、お手伝いしてくださった方々に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
学会ホームページはこちらです。
http://jns2020.jp/

島根/奥出雲の旅『キララビーチ』

奥出雲の旅では海にも少しだけ立ち寄りました。道の駅があり季節には海水浴場にもなるには『キララビーチ』。

浜辺で絵を描く夫を遠くからパチリ(彼は撮られていることに気づいていない)絵を描いている間、私は浜辺で人形に使う流木を探してました。砂の感触と波の音を楽しみながら。海はいいな…。

風の強い海辺に風車が並んでいました。

波の音を聞いていたハマヒルガオ

島根/奥出雲の旅『吉田町』

奥出雲で出会えた風景はどこか懐かしく、山も海も里も人々もやさしかった。この国には大切なものがまだ残っていることに気づかされました。コロナ禍でいっそうその尊さに気づかされました。

吉田町の古い町並みで出会った懐かしい光景。川辺で遊ぶ親子。

島根・奥出雲にはまだ大切な日本の原風景がたくさん残っています。

疎水を泳ぐ鯉

もう営業しなくなってかなり時間が過ぎたのでしょう。ツ
タと草にすっぽり囲まれながら昔を思い出しているよ
うでした。



島根/奥出雲の旅『たたら』

訪れた島根県雲南市は、たたら(古来の鉄づくり)においても『出雲の国風土記』(733年編纂)に『鉄(まがね)』の記載があるほど千年以上の歴史をもつ鉄の聖地。

『菅谷たたら高殿』 の内部
この漢字で『たたら』と読みます。

吉田町の『鉄の歴史博物館』で昭和40年代に制作された『踏鞴(たたら)』というタイトルの記録映画( 30分ほど)を観てから、菅谷たたら高殿に行ってヨカッタ。 そうでないと、たたらについて理解するのは難しかったかもしれません。

山の中にある『菅谷たたら高殿』(唯一現存する)へ。映画『もののけ姫』に出てくる“たたら場”のモデルにもなった場所とか。柿葺き(こけらぶき)の美しい屋根(クリ材の板13万5千枚使用)が見事です。鉄づくりで高く吹きあがる炎をさけるための高い屋根とそれを支える太い柱。どこか神殿のような雰囲気。


内部に屋根に使ったクリ材の見本と貼り方がありました。
間に銅板をはさんでいるようです。

その歴史を学ぶと想像を絶する過酷な労働と、世襲制でのみ引き継がれてきた高い技術力も見えてきました。まさに日本の魂に触れたような気がします。

かつて全国に流通する鉄の8割以上を産した中国山地の中でも、1751年~1921年までたたらの炎が燃え盛った『菅谷たたら高殿』(国の重要有形民俗文化財)最盛期の江戸時代にはココで一年に90回操業、生産量約290トンにも達したという記録も残っているそうです。砂鉄と木炭と釜土を用いて鉄を産む『たたら』は、近代的な鉄の生産で戦後ほとんど途絶えていましたが、たたら製法で得られる『玉鋼(たまはがね)』は日本刀づくりに欠かせないことからまた着目されているらしく、フランスはじめ海外からの視察団も多く来られるそうです。

高殿の中に入ると、天井まで約9メートル。操業時炎が2メートルくらい立ち上る時には屋根のてっぺんにある火宇内(ほうら)が開けられたとか。巨大な柱4本を軸とする空間は一辺18.2mの正方形。その中央に炉が土で築かれ、何本もの送風管を付けたフイゴが用意されています。フイゴに送られる風は最初は人力だったけれど後に水車を利用するようになったとか。

地上に見えている部分だけではなく地下まで(水蒸気爆発しないように)地底に排水溝を掘り(深さ5~6メートルに及ぶ大きな設備)砂利、木炭、粘土、大小の石を敷き重ね防湿、高温維持のための工夫を凝らしていたり・・その製法には、まだ科学的に解明されていない部分も多いそうです。

実際に画像でご覧になるのが、たたら製鉄を知る近道でしょう。

高殿の周りには深い山と美しいせせらぎがあります。木々が多く炭が作れたこともこの地にたたらが花開いた所以でしょう。この高殿のすぐ近くには見守るように桂の巨樹がそびえていました。

島根/奥出雲の旅『龍頭が滝』

奥出雲(島根県雲南市)へドライブ。立ち寄った『龍頭が滝』は、雄滝と雌滝のふたつでそう呼ばれ「日本の滝百選」にも入っている名瀑です。ことに落差40メートルから降り注ぐ雄滝は美しく神秘的。

雌滝から雄滝に至る山道の周りにある杉の巨木も見事。樹齢400年ほどの杉の巨木が並んでいます。

前を歩いている夫と比較すると杉の大木の太さがよく分かります。

龍頭の滝にまつわる面白い名馬の伝説も読みました。仔馬が病で死んだ母馬の姿を求め彷徨い、滝つぼに映る自分の姿を母と思い水の中に入っているうちに泳ぎの優れた馬になり・・やがてあの平家物語にも語られる宇治川の先陣『池月ikezuki』という名馬になったとか。

滝の裏側には広い空間があり、そこから眺める滝は『裏見の滝』と呼ばれマイナスイオンをいっぱい浴びられます。

出雲は神話のふるさと。スサノオノミコトの須佐はじめ神話を思い出す地名にたくさん出会いました。水田や周りの山々の溢れるような緑、そこに点在する石州瓦の赤い屋根が印象的。茅葺き屋根の民家も残っていたり日本の原風景と言える佇まいに心がほどけました。

コロナ禍で三か月以上家に閉じこもり県外にはいちども出ませんでしたが、ようやく地方は平常の暮らしを取り戻しつつある6月。久しぶりのドライブでした。