島根/奥出雲の旅『龍頭が滝』

奥出雲(島根県雲南市)へドライブ。立ち寄った『龍頭が滝』は、雄滝と雌滝のふたつでそう呼ばれ「日本の滝百選」にも入っている名瀑です。ことに落差40メートルから降り注ぐ雄滝は美しく神秘的。

雌滝から雄滝に至る山道の周りにある杉の巨木も見事。樹齢400年ほどの杉の巨木が並んでいます。

前を歩いている夫と比較すると杉の大木の太さがよく分かります。

龍頭の滝にまつわる面白い名馬の伝説も読みました。仔馬が病で死んだ母馬の姿を求め彷徨い、滝つぼに映る自分の姿を母と思い水の中に入っているうちに泳ぎの優れた馬になり・・やがてあの平家物語にも語られる宇治川の先陣『池月ikezuki』という名馬になったとか。

滝の裏側には広い空間があり、そこから眺める滝は『裏見の滝』と呼ばれマイナスイオンをいっぱい浴びられます。

出雲は神話のふるさと。スサノオノミコトの須佐はじめ神話を思い出す地名にたくさん出会いました。水田や周りの山々の溢れるような緑、そこに点在する石州瓦の赤い屋根が印象的。茅葺き屋根の民家も残っていたり日本の原風景と言える佇まいに心がほどけました。

コロナ禍で三か月以上家に閉じこもり県外にはいちども出ませんでしたが、ようやく地方は平常の暮らしを取り戻しつつある6月。久しぶりのドライブでした。

水彩画『白花少女』

モデル、資料なしで人物を描いてみた。

モデルや資料を使わないで描くということは、自分の魂の絵を描くということだ。
だから絵に魂が宿らないと完成とは言えない。

今回かかった時間は5日ほど。
次から次へと少女が現れては消えていった。
完成の絵は最後の少女だ。

でも、動画を撮影しているおかげで
消えた少女たちも見ることができる。

ぜひ制作動画もお楽しみ下さい。
ここにアップしているのは絵の一部分で、
動画では全体を見ることができる。

制作動画 Making Movie
https://youtu.be/_OstyM8dXEg

映画レビュー『セントラルステーション』

1998年公開・ブラジル映画

ロード・ムービー(旅する映画)は好きなジャンルですが、中でも心に残っている一本がこちら。リオ(ブラジル)中央駅構内で手紙の代書人(字の書けない貧困層を相手に)している元教師の中年女性ドーラの元に、ある日九歳のジョズエという息子を連れた母親が客として現れます。彼女は別れた夫(ジョズエの父)との復縁を望む手紙をドーラに託しますが、その直後に事故で死亡。母を亡くし駅で寝泊まりするようになったジョズエ(少年)を仕方なく家に連れ帰るドーラでしたが・・・けっして彼女は親切な優しいおばさんではなく、郵便料だけ受け取り手紙を勝手に破棄するようなイヤ~なおばさんだったのです。

さて、そんなドーラがなぜ?やっかいな旅(リオから何千キロも離れた)少年ジョズエの父親捜しに出るハメになるのか?ロードムービーではその理由付けに説得力が必要な訳ですが(観客も旅に連れ出さないとイケナイ)その辺りも実に見事。不幸な境遇の子供が出ると、お涙ちょうだいの映画?って思いがちですが…全然違います。ブラジルが抱える現実や問題、たとえ子供であろうと自分の力で生き抜いていくしかないという厳しい現実に圧倒されつつ、それでも思わぬところから救いの手が出てほっとしたり….その後の展開はネタバレになるので書くのはよしましょうね。

ゴミゴミしたリオから荒野のような地方へ二人を乗せバスは走り出します・・・母を失ったジョズエも可哀そうですが、それ以上に、未来への希望を失っていたドーラの孤独や切なさがあぶり出されてきます。少年を救う旅は結局、彼女自身を救済する旅だったのかもしれません。ラストもいいですよ。

リオ出身のウォルター・サレス監督の出世作。1996年、サンダンス・NHK国際映像作家賞(脚本を審査する)を受賞し制作され、1998年第48回ベルリン国際映画祭の金熊賞(最優秀作品賞)、銀熊賞(主演女優賞)及びエキュメニカル審査員特別賞、アメリカ第56回ゴールデングローブ賞で最優秀外国語映画賞受賞など、各国で様々な賞を受賞した。

「創作の森」